石鹸シャンプーの評価は両極端
石鹸シャンプーが髪や頭皮に”やさしい”という人もいれば、真逆の意見で”やさしくない”というひともいるほど石鹸シャンプーに対する評価を見聞きしていると両極端な印象を受けます。
そもそも石鹸シャンプーとは、脂肪酸と動植物の油脂をアルカリで反応させた「天然由来の合成界面活性剤」で、カリ石けん素地、脂肪酸ナトリウム、脂肪酸カリウムなどが含まれています。
表記される成分としてはラウリン酸Na、石けん、脂肪酸Naなどで表記されています。
そんな石鹸シャンプーの評価が分かれる理由としては、
天然素材がメインであることから環境にやさしく自然志向やオーガニック志向の人も安心して使える。また本物の石鹸シャンプーは余計な成分が入っていないため、アレルギーなどのトラブルの原因になりにくく安全。
石けん系は洗浄力が強く髪と頭皮に必要な油分まで洗い流してしまい、頭皮や髪を乾燥させてしまうことからもともと乾燥気味な人が使うとトラブルの原因になる可能性があることや、アルカリ性であるがゆえに髪のダメージの原因となる。
石鹸シャンプーは確かな洗浄力で汚れ落ちはいいが・・・
確かに石鹸シャンプーは洗浄力が高いことで汚れ落ちはいいです。
この高い洗浄力が髪と頭皮にダメージを与えてしまう…という話も確かに分からないでもありません。が、実は石けんというのは「ある程度の濃度よりも薄くなることで洗浄力が無くなる」という特性もあります。
これにより実際には頭皮や髪にダメージを与えてしまうほどの洗浄力ではなく、余分な皮脂や汚れを落とすのに最適な洗浄力であるといえます。
洗い上がりのスッキリ感もほかのタイプのシャンプーとは違うので、こちらに慣れてしまうと以前使っていたシャンプーに戻れなくなるほどハマります。
このように石鹸シャンプーは確かな洗浄力で汚れ落ちはいいです。
但しノンシリコンタイプでコーティング剤を使用していないこととアルカリ性ということから、洗い上がりの髪はきしむ、乾かした後パサついて乾燥が気になる、フケが気になる。ということで石鹸シャンプーの良さがイマイチよくわからない。という人も多いです。
しかしこれらの症状は悪いことではなく、頭皮環境がいい方向へと改善されつつあるサインでもあります。
石鹸シャンプーで頭皮環境を改善しようと思ったら3ヵ月程度はかかるので、数回使っただけで合わないと止めるのではなく、最低でも1か月以上は使い続けて様子を見ていただきたいものです。
石鹸シャンプーはしっかり泡立てて使うのがポイント
石鹸シャンプーを使って髪と頭皮にやさしく洗い上げたいのであれば、しっかり泡立てて使うのがポイントとなります。
というのも石鹸は汚れがひどいと泡立ちにくいのと、直接髪に乗せてから泡立てようとすると髪が摩擦ダメージを受けてしまうからです。
なので手で泡立てられない人は泡立てネットや洗顔ネットを使用するなどして、しっかり泡立ててから頭皮へ。
シャンプーは頭皮を洗うものなので整髪料を使っていないときは、指をしっかり頭皮まで入れ込んで頭皮をマッサージしながら満遍なく洗うようにしましょう。
そうしないと泡を流すときに髪がきしむことで指どおりが悪く、頭皮に付着したシャンプーを十分に落としきれないまま、すすぎを終えてしまうことになるからです。
シャンプーを頭皮に残したままだと、これが頭皮トラブルの原因となるので石鹸シャンプーに限らずシャンプーのすすぎは十分にしっかり行うようにしてください。
まとめ
石鹸シャンプーのデメリットとしては洗い上がりの髪のきしみです。
指どおりが悪いのでロングヘアーで無理に指を通そうとすると髪が傷んでしまうため、洗う際には十分注意してください。
また石鹸シャンプーとは名ばかりで、頭皮や髪に有害な合成界面活性剤を配合した粗悪なシャンプーも実際に販売されているので、こうした偽物の製品を選んでしまわないよう気を付けましょう。
石けんよりも脱脂力が強力なので、こちらのほうが肌トラブルの原因になりやすいです。