頭皮のフケをなくすることはできるのか
頭皮のフケの正体は頭皮の表皮が剥がれた「垢(あか)」であり、角質細胞のターンオーバーにより古い角質細胞が剥がれたものです。
つまりフケは垢の一種とも言えるものでもあるので、ターンオーバーするのが当然であると同時にフケが発生するのも当然のことなのです。
ではフケで悩まされる人の状態とは。
問題はフケの種類や量。
通常、健康な頭皮環境で発生するフケは目に見えませんが、ターンオーバーが乱れることで目視できるほど大きくなってしまいます。
軽く頭をかいたり櫛を通しただけで肩にパラパラと落ちるような目に見えるフケもあれば、逆にパラパラしていないため頭皮に付着したままで強く掻いたときに爪の間に挟まるフケもあります。
どちらもフケなのです。
パラパラ落ちるのは「乾燥フケ」、爪の間に挟まるのは「脂性フケ」となります。
頭皮のフケの種類と原因
ひどい頭皮のフケをなくする方法を知るためには、自分のフケの種類と原因を先に知っておかないといけません。
フケ対策はシャンプーだけの問題ではないフケ対策用シャンプーはたくさんあるので何度もシャンプーを変えては様子を見て…を繰り返してはシャンプージプシーに陥ってしまっている人もいます。しかし毎日洗っているのにフケが気になるのであれば、[…]
【乾燥フケの原因】
頭皮が乾燥することが乾燥フケの原因です。脱脂力が強力なシャンプーを使い続けたり、一日に何度も洗髪したり、ストレス、偏った食生活など頭皮が乾燥する原因は多岐にわたります。
●対策
頭皮の乾燥対策が乾燥フケ対策にもつながります。洗浄力でシャンプーを見直す、一日に何度も洗髪しすぎない、爪を立ててのゴシゴシ洗いをしない、ストレスをため込まない、食生活を見直すなど。
【脂性フケの原因】
毎日洗っていても頭皮に残り続けたアカと皮脂が混ざったもので、皮脂を取り除きすぎたり乾燥が原因で皮脂が過剰分泌している状態となります。
●対策
頭皮の皮脂対策が有効です。洗浄力が強すぎないシャンプーに変えたり、シャンプーやリンスなどのすすぎ残しがないよう丁寧に時間をかけてすすぐなど。
フケに似ていて実はフケではないことも
フケの症状に似ているというだけで実はフケではなかった。ということもあります。この場合、フケだと思い込んで対策することで症状悪化の原因になる可能性があるので要注意です。
【アトピー性皮膚炎】
フケのように皮膚が白く剥がれ落ちる症状が出るため勘違いしやすいです。
【しらみ、白癬菌(カビ)】
しらみは死骸が白いためフケと勘違いしやすいです。毛の付け根付近に卵を産み付け、頭皮のかゆみも出ます。また白癬菌といったカビも、しらみとともに頭皮に刺激を与えることでフケの原因になることもあります。
自分はフケだと思っていても実際には違った。ということもあるので、フケ対策をしても改善が見られないときには早めに病院を受診し、適切な治療を受けることをお勧めします。
まとめ
ひどい頭皮のフケをなくす方法として最適なのは、自分のフケの種類に合った対策をすることです。
乾燥からくるものなのか、皮脂の過剰分泌によるものなのか。まずはどちらに該当するのかをチェックしてみてください。
皮脂トラブルの場合は悪化させると炎症が起こり脂漏性湿疹の原因になりうるので、間違った対策で症状を悪化させないためにも、頭皮の乾燥と皮脂対策をしっかりしていくことが大切です。
美肌にいいとされるビタミンなどの栄養をしっかり摂って、食事の油の摂取量を減らすなど食生活の見直しも有効です。